アクセラレーターのエクイティ条件比較2026|株式何%が相場か23プログラム集計
アクセラレーターに株式を何%渡すことになるのか。起業なび掲載23プログラムのエクイティ条件を実データで集計し、料率明示4本(6〜7%)・エクイティなし7本などの分布を比較表で公開。希薄化の計算例とSAFE・新株予約権の違いも整理します。
この記事はAIを活用して作成・編集されています。掲載情報は各プログラムの公式サイトに基づいていますが、最新の情報は公式サイトをご確認ください。
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アクセラレーターへの応募を検討するとき、支援内容と同じくらい重要なのが「株式(エクイティ)を何%要求されるのか」という条件です。同じアクセラレーターという名前でも、出資と株式取得がセットのプログラムと、株式を一切取得しないプログラムでは、採択後の資本政策への影響がまったく違います。
起業なびに掲載している国内外23プログラムのエクイティ条件を実際に集計したところ、株式取得「なし」と明記しているプログラムが7本、取得比率を標準条件として公表しているプログラムはわずか4本でした。残り12本は「個別交渉」または「ケースによる」であり、公表された数字だけでは横並び比較ができないのが実情です。この記事では、その集計結果の全データを比較表で示したうえで、希薄化の計算方法、SAFE・新株予約権といった契約形式の違い、応募前のチェックポイントまで順に整理します。
エクイティ要求の有無で何が変わるか
エクイティ型のアクセラレーターは、株式(またはSAFEなど将来株式に転換される権利)と引き換えに現金を投資します。プログラム側が株主になるため、卒業後も企業価値の向上に利害を共有し、フォローオン投資や投資家紹介に積極的な傾向があります。一方で、創業初期の低い評価額の段階で持分を渡すことになるため、資本政策への影響は小さくありません。
エクイティフリー型は、株式を取得しない代わりに、クラウドクレジット・PoC費用・販路・メンタリングといった非金銭的リソースの提供が中心です。今回の集計では、AWS・Google・Microsoftのようなテック大手、JETROのような公的機関、三菱地所・NTTデータのような事業会社がこの型に該当しました。資本構成を崩さずに支援を受けられる反面、まとまった現金は基本的に入りません。
どちらが有利かは一概に言えず、「いま現金が必要か」「提供される支援は放出する持分に見合うか」の2軸で判断するのが基本です。株式を渡さない選択肢に絞って検討したい方はエクイティフリーのアクセラレーター12選もあわせてご覧ください。
国内外23プログラムのエクイティ要否【実データ比較表】
起業なび掲載23プログラムの集計(2026年7月時点)では、エクイティ条件は次の4区分に分かれました。
- 料率明示型(4本): 取得比率を標準条件として公表している
- 個別交渉型(7本): 出資はあるが、比率・金額は案件ごとの交渉で決まる
- 条件付き型(5本): 協業やプロジェクト支援が主目的で、出資はケースにより別途検討
- エクイティなし型(7本): 株式取得なしと明記
| プログラム | エクイティ条件 | 資金・リソース提供 | 区分 |
|---|---|---|---|
| Y Combinator | 7%(標準条件) | $500,000 | 料率明示 |
| Techstars | 6%(標準条件) | $120,000($20K+$100K転換社債) | 料率明示 |
| Techstars Tokyo | 6%(標準条件) | $120,000($20K現金+$100K MFN SAFE) | 料率明示 |
| 500 Global | 6%(標準条件) | $150,000 | 料率明示 |
| Open Network Lab | 株式取得あり・条件は個別交渉 | 最大500万円 | 個別交渉 |
| Alchemist Japan | 出資あり・条件は個別交渉 | 金額は個別交渉 | 個別交渉 |
| ANRI | 出資あり・個別交渉 | 数千万円〜数億円 | 個別交渉 |
| Code Republic | 出資あり・条件は個別交渉 | 数百万円〜 | 個別交渉 |
| Coral Capital | 出資あり・個別交渉 | 5,000万円〜数億円 | 個別交渉 |
| East Ventures | 出資あり・個別交渉 | 数百万円〜数千万円 | 個別交渉 |
| Global Brain | 出資あり・個別交渉 | 数千万円〜数十億円 | 個別交渉 |
| KDDI ∞ Labo | 出資ありの場合は個別交渉 | 要相談(ファンド経由) | 条件付き |
| Plug and Play Japan | 投資時は個別交渉 | 直接投資あり(金額は個別) | 条件付き |
| SoftBank Innovation Program | 協業型・出資は別途検討 | 要相談 | 条件付き |
| Sony SSAP | プログラムによる | プロジェクトにより異なる | 条件付き |
| Panasonic Game Changer Catapult | 社内起業の場合はなし | プロジェクト予算提供 | 条件付き |
| AWS Startup Loft | 株式取得なし | AWSクレジット最大$100,000 | エクイティなし |
| Google for Startups | 株式取得なし | クラウドクレジット最大$200,000 | エクイティなし |
| Microsoft for Startups | 株式取得なし | Azureクレジット最大$150,000 | エクイティなし |
| JETRO GSAP | なし | エクイティフリー型・無料 | エクイティなし |
| NTTデータ オープンイノベーション | なし(投資は別途CVC経由) | PoC費用支援あり | エクイティなし |
| STATION Ai | なし | 入居プログラム(無料〜有料) | エクイティなし |
| 三菱地所アクセラレーター | なし(出資は別途検討) | PoC費用支援あり | エクイティなし |
この集計から読み取れる傾向は3つあります。第一に、取得比率を公表している4本はいずれも米国発のグローバル系で、比率は6〜7%の狭い範囲に収まっています。第二に、国内発の投資型プログラムは「出資あり・個別交渉」が主流で、公表された標準料率を持つものは掲載データ上ありませんでした。第三に、エクイティなし型7本はすべて大手事業会社・テック大手・公的機関の運営です。なお、各プログラムの条件は変更されることがあるため、応募前に必ず各公式サイトで最新条件をご確認ください。個別の詳細はプログラム一覧からも確認できます。
希薄化の基本計算——7%を渡すと持分はどうなるか
エクイティ型に応募する前に、希薄化(ダイリューション)の計算だけは押さえておきましょう。以下の数値はすべて説明のための仮想の例であり、実在のプログラムや企業の条件ではありません。
創業者2人が50%ずつ株式を持つ会社が、あるアクセラレーターから「ポストマネー評価額10億円で7,000万円の出資(=7%取得)」を受けるとします。出資後の持分は次のとおりです。
- アクセラレーター: 7%
- 創業者A: 50% × 0.93 = 46.5%
- 創業者B: 50% × 0.93 = 46.5%
さらにその後、シリーズAで新規投資家が20%を取得する規模の新株発行を行うと、既存株主の持分は一律0.8倍になります。創業者はそれぞれ46.5% × 0.8 = 37.2%、アクセラレーターは5.6%です。希薄化は掛け算で累積するため、初期に渡す7%そのものよりも「その後のラウンドを重ねた最終的な創業者持分」で影響を考えるのが実務的です。
参考までに、Y Combinatorは$500,000の投資に対して7%という標準条件を採用しています(起業なび掲載データ・2026年7月時点。投資条件は変動するため、最新はY Combinator公式サイトをご確認ください)。初期の評価額は低いぶん「1%あたりの調達額」は後のラウンドより小さくなるため、放出する持分と得られる支援(資金・ネットワーク・シグナリング効果)を天秤にかける判断が必要です。
SAFE・転換社債・新株予約権——契約形式の違いを概観する
エクイティ条件を読むときは、比率だけでなく「どの契約形式で取得されるか」も確認が必要です。※本セクションは一般的な情報の整理であり、法的助言ではありません。実際の契約締結にあたっては弁護士等の専門家にご相談ください。
- 株式の直接取得: 出資と同時に株式を発行する最も直接的な形式です。評価額をその時点で確定させる必要があります。
- SAFE: Y Combinatorが考案した簡易投資契約です。投資時点では株式を発行せず、次の資金調達ラウンドで株式に転換されます。評価額の上限(バリュエーションキャップ)や割引率が転換条件を左右します。掲載データでは、Techstars Tokyoの$100,000部分がMFN条項付きSAFEです。
- 転換社債: いったん負債として調達し、条件を満たすと株式に転換される形式です。Techstarsの標準パッケージ$120,000のうち$100,000が転換社債とされています(最新条件はTechstars公式サイトをご確認ください)。
- 新株予約権型(J-KISS等): 日本でSAFEに相当する仕組みとして広く使われる形式です。SAFEと同様、評価額の確定を次のラウンドまで先送りできます。
同じ「6%」でも、転換型の契約では転換条件次第で最終的な比率が変わり得ます。契約書のキャップ・割引率・転換トリガーは必ず確認しましょう。
応募前に確認したい5つのチェックポイント
- 料率は公表されているか: 標準条件型(YC・Techstars等)は条件が原則一律で予測しやすく、個別交渉型は自社の評価額次第で条件が変わります。
- 対価は現金か、クレジット・支援か: エクイティなし型の「最大$200,000」はクラウドクレジットであり、人件費には充てられません。資金使途と照らして評価しましょう。
- 契約形式と転換条件: SAFE・転換社債・新株予約権のどれか、キャップと割引率はいくらかを確認します。
- 出資は必須か任意か: 条件付き型のプログラムは協業が主目的で、出資を受けるかどうかを切り分けて交渉できる場合があります。
- フォローオン投資の方針: 卒業後の追加出資や次ラウンドでの支援方針は、プログラムの公式情報や卒業企業の調達実績から確認できます。
まとめ——「何%か」より「何と引き換えか」で比較する
起業なび掲載23プログラムの集計(2026年7月時点)では、エクイティなしが7本、料率明示が4本(6〜7%)、残り12本は個別交渉・条件付きでした。相場観としては「グローバル系の標準条件は6〜7%、国内投資型は交渉次第、大企業・公的系はエクイティフリー」が出発点になります。そのうえで、渡す持分の比率だけでなく、資金・ネットワーク・実証機会など引き換えに得られるものの総量で比較することが、後悔しないプログラム選びにつながります。
23プログラムの支援内容・締切・対象ステージを含めた全体像は日本のアクセラレータープログラム完全ガイド2026で比較できます。自社に合うプログラムを探したい方はプログラム診断もご活用ください。
よくある質問
Q. アクセラレーターに渡す株式は何%が相場ですか?
起業なび掲載23プログラムの集計(2026年7月時点)では、取得比率を公表しているのは4本のみで、Y Combinatorが7%($500,000)、Techstars・Techstars Tokyo・500 Globalが各6%と、6〜7%の範囲に収まっています。国内の投資型プログラムは個別交渉が主流のため一律の相場はなく、自社の評価額と調達額から逆算して確認する必要があります。条件は変動するため最新は各公式サイトをご確認ください。
Q. 株式を渡さずに支援を受けられるアクセラレーターはありますか?
あります。掲載23プログラム中、株式取得なしと明記しているのは7本で、AWS Startup Loft、Google for Startups、Microsoft for Startups、JETRO GSAP、NTTデータ オープンイノベーション、STATION Ai、三菱地所アクセラレーターが該当します(2026年7月時点の集計)。いずれも大手事業会社・テック大手・公的機関の運営で、現金出資の代わりにクラウドクレジットやPoC費用、海外展開支援などを提供します。
Q. エクイティ7%は高すぎますか?どう判断すればよいですか?
比率単体では判断できません。判断基準は3つあります。(1)提供される資金・支援の総量が、その持分の対価として見合うか、(2)卒業生ネットワークや投資家への紹介など、お金で買えない価値がどれだけあるか、(3)その後のラウンドを重ねた後の創業者持分がどうなるか。たとえば7%放出後にシリーズAで20%希薄化すると、創業者持分は当初の約74%(0.93×0.8)まで下がります。この累積計算をしたうえで比較しましょう。
Q. SAFEと新株予約権(J-KISS)はどう違いますか?
どちらも「投資時点では評価額を確定させず、次の資金調達ラウンドで株式に転換する」仕組みですが、SAFEは米国で使われる契約形式、J-KISSは日本の会社法に沿った新株予約権として設計された形式です。いずれもバリュエーションキャップ(転換時の評価額上限)と割引率が実質的な取得比率を決めます。契約形式の選択や条件の妥当性は法的判断を伴うため、締結前に弁護士等の専門家に確認することをおすすめします。
Q. アクセラレーターのエクイティ条件は交渉できますか?
プログラムによります。Y CombinatorやTechstarsのような標準条件型は、全採択企業に同一条件を適用する方針のため、原則として交渉余地は限定的です。一方、掲載23プログラム中7本を占める個別交渉型(Open Network Lab、ANRI、Coral Capitalなど)は評価額や金額が案件ごとに決まるため、自社のトラクション次第で条件が変わります。また条件付き型のプログラムでは、出資を受けるかどうか自体を切り分けて相談できる場合があります。
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